が、三郎の安堵したことには、流石の明智も、節穴から毒薬を垂らして、そこを又、元々通り蓋して置くという新手には、気附かなかったと見えて、天井板が一枚もはがれていないことを確めると、もうそれ以上の穿鑿はしませんでした。
さて、結局その日は別段の発見もなく済みました。
明智は遠藤の部屋を見て了うと、又三郎の所へ戻って、暫く雑談を取交した後、何事もなく帰って行ったのです。
が、三郎の安堵したことには、流石の明智も、節穴から毒薬を垂らして、そこを又、元々通り蓋して置くという新手には、気附かなかったと見えて、天井板が一枚もはがれていないことを確めると、もうそれ以上の穿鑿はしませんでした。
さて、結局その日は別段の発見もなく済みました。
明智は遠藤の部屋を見て了うと、又三郎の所へ戻って、暫く雑談を取交した後、何事もなく帰って行ったのです。