私は、かくも風変りな部屋の主である明智小五郎の為人について、ここで一応説明して置かねばなるまい。
併し彼とは昨今のつき合いだから、彼がどういう経歴の男で、何によって衣食し、何を目的にこの人世を送っているのか、という様なことは一切分らぬけれど、彼が、これという職業を持たぬ一種の遊民であることは確かだ。
強いて云えば書生であろうか、だが、書生にしては余程風変りな書生だ。
私は、かくも風変りな部屋の主である明智小五郎の為人について、ここで一応説明して置かねばなるまい。
併し彼とは昨今のつき合いだから、彼がどういう経歴の男で、何によって衣食し、何を目的にこの人世を送っているのか、という様なことは一切分らぬけれど、彼が、これという職業を持たぬ一種の遊民であることは確かだ。
強いて云えば書生であろうか、だが、書生にしては余程風変りな書生だ。