彼は、この経験によって、古来の英雄とか、大犯罪者などの、思い上った心持を、想像することが出来た様に思いました。
併し、その中にも、たった一人、多少薄気味が悪く、苦手とでもいうのでしょうか、何となく彼を不安にする人物があったのです。
それは、外でもない、彼自身の細君、正しく云えば亡き菰田源三郎の未亡人でありました。
彼は、この経験によって、古来の英雄とか、大犯罪者などの、思い上った心持を、想像することが出来た様に思いました。
併し、その中にも、たった一人、多少薄気味が悪く、苦手とでもいうのでしょうか、何となく彼を不安にする人物があったのです。
それは、外でもない、彼自身の細君、正しく云えば亡き菰田源三郎の未亡人でありました。