併し、間もなく人魚は水中に耐え難くなって、肺臓に溜めていた空気をホッと吐き出し、そのすさまじい泡の一団が、遙かの空に消える頃、彼女は最後の笑顔を残して、手足を鰭の様に動かすとヒラヒラと昇天し始めました。
そして、腕白小僧がじだんだを踏む恰好で、二本の足が中有にもがき、やがて、白い足の裏丈けが、頭上遙かに揺曳して、遂に裸女の姿は眼界を去って了ったのです。
十七
併し、間もなく人魚は水中に耐え難くなって、肺臓に溜めていた空気をホッと吐き出し、そのすさまじい泡の一団が、遙かの空に消える頃、彼女は最後の笑顔を残して、手足を鰭の様に動かすとヒラヒラと昇天し始めました。
そして、腕白小僧がじだんだを踏む恰好で、二本の足が中有にもがき、やがて、白い足の裏丈けが、頭上遙かに揺曳して、遂に裸女の姿は眼界を去って了ったのです。
十七