そして、彼等を乗せた裸女達は、ここでこそ文字通り蓮台の役目を勤め、長々と寝そべって、首から下を湯につけた二人の主人を、彼女達の肉体によって支えなければなりませんでした。
それから、名状の出来ぬ一大混乱が始ったのです。
肉塊の滝つ瀬は、益々その数を増し、道々の花は踏みにじられ、蹴散らされて、満目の花吹雪となり、その花びらと湯気としぶきとの濛々と入乱れた中に、裸女の肉塊は、肉と肉とを擦り合せて、桶の中の芋の様に混乱して、息も絶え絶えに合唱を続け、人津浪は、或は右へ或は左へと、打寄せ揉み返す、その真只中に、あらゆる感覚を失った二人の客が、死骸の様に漂っているのでした。