類を絶したカーニバルの狂気が、全島を覆い始めました。
花園に咲く裸女の花、湯の池に乱れる人魚の群、消えぬ花火、息づく群像、踊り狂う鋼鉄製の黒怪物、酩酊せる笑い上戸の猛獣共、毒蛇の蛇踊り、その間をねり歩く美女の蓮台、そして、蓮台の上には、錦の衣に包まれたこの国々の王様、人見廣介の物狂わしき笑い顔があるのです。
蓮台は時として、島の中央に完成したコンクリートの大円柱の、それには一面に青い蔦が這い、その間をこれは又鉄の蔦の様な螺旋階が、ネジネジと頂上まで続いているのですが、その螺旋階をよじ昇ることもありました。