大きな肘掛椅子の掛け心地は悪くなかった。
三谷の椅子の真向うに、深々とした長椅子があって、派手な模様の天鵞絨クッションを背に、丸い肘掛へ、グッタリと凭れかかった倭文子の、匂わしき姿があった。
倭文子の膝に肘をついて、長椅子の上に足をなげ出している、可愛らしい洋装の少年は、畑柳氏の忘れ形見、倭文子の実子の茂ちゃんだ。
大きな肘掛椅子の掛け心地は悪くなかった。
三谷の椅子の真向うに、深々とした長椅子があって、派手な模様の天鵞絨クッションを背に、丸い肘掛へ、グッタリと凭れかかった倭文子の、匂わしき姿があった。
倭文子の膝に肘をついて、長椅子の上に足をなげ出している、可愛らしい洋装の少年は、畑柳氏の忘れ形見、倭文子の実子の茂ちゃんだ。