老人と書生とが、窓をまたぎ越した時には、既に電燈が点じられ、室内の恐ろしい有様が、一目で分った。
故畑柳氏は、骨董ずきで、書斎にも古い仏像などを置き並べていたが、氏の没後も、それが皆そのままになっている。
両手を拡げて立ちはだかっている、真黒な、どこの仏様ともえたいの知れぬ、奇怪な仏像の足元に、一人の洋服男が、血まみれになっていた。
老人と書生とが、窓をまたぎ越した時には、既に電燈が点じられ、室内の恐ろしい有様が、一目で分った。
故畑柳氏は、骨董ずきで、書斎にも古い仏像などを置き並べていたが、氏の没後も、それが皆そのままになっている。
両手を拡げて立ちはだかっている、真黒な、どこの仏様ともえたいの知れぬ、奇怪な仏像の足元に、一人の洋服男が、血まみれになっていた。