高いコンクリートの塀の上に、蹲って、じっとこちらを見ている怪物。
半面に月を受けて、ニヤニヤと笑っている顔は、お菊の形容した通り、正しく生きた骸骨だ。
この化物が、小川の下手人だとすれば、被害者の死体を抱ていなければならないのに、怪物は身軽な一人ぽっちだ。
高いコンクリートの塀の上に、蹲って、じっとこちらを見ている怪物。
半面に月を受けて、ニヤニヤと笑っている顔は、お菊の形容した通り、正しく生きた骸骨だ。
この化物が、小川の下手人だとすれば、被害者の死体を抱ていなければならないのに、怪物は身軽な一人ぽっちだ。