塀外へ出て見ると、人通りもない屋敷町の、もう一丁程向うを、黒の鳥打帽に、短い黒いマントを飜して、走って行く怪物の姿が、月の光りでハッキリ分る。
読者諸君は、この怪物の左手と右足が、義手義足であることは御存知だ。
その不自由な身体で、杖もつかず、エッチラ、オッチラ、走る走る。
塀外へ出て見ると、人通りもない屋敷町の、もう一丁程向うを、黒の鳥打帽に、短い黒いマントを飜して、走って行く怪物の姿が、月の光りでハッキリ分る。
読者諸君は、この怪物の左手と右足が、義手義足であることは御存知だ。
その不自由な身体で、杖もつかず、エッチラ、オッチラ、走る走る。