江戸川乱歩 『吸血鬼』 膝をついた桜姫の胴体は、すっかり菊の葉で包まれていたが、その感じがどこか、他の人形と違って見えた。 表面が滑かでない。 引きちぎった菊の枝を、不細工に覆いかぶせた感じで、ある部分はひどく密集しているかと思うと、ある部分は、はげた様に隙間だらけだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア