明智は、直ぐ立ち直って、賊を追おうとしたが、まだ煙を吐いているピストルの筒口、それを構えた賊の死にもの狂いな表情を見ると、迂濶に近づくことも、自分のポケットのピストルを取出すことも出来ぬ。
ためらっている間に、怪物は例の桜姫の人形を、菊の衣からスッポリと、引抜いて、小脇に抱た。
その拍子に鬘が落ちて、現われたのは、案の定、現代娘の洋髪。
明智は、直ぐ立ち直って、賊を追おうとしたが、まだ煙を吐いているピストルの筒口、それを構えた賊の死にもの狂いな表情を見ると、迂濶に近づくことも、自分のポケットのピストルを取出すことも出来ぬ。
ためらっている間に、怪物は例の桜姫の人形を、菊の衣からスッポリと、引抜いて、小脇に抱た。
その拍子に鬘が落ちて、現われたのは、案の定、現代娘の洋髪。