江戸川乱歩 『吸血鬼』 風船は動かぬようでいて、いつの間にか、群衆の頭上に、倍の大きさまで近づいていた。 距離の接近に比例して、薄茶色の巨大な怪物は、ジリリ、ジリリ、ふくれ上って行くように見えた。 やがて、とうとう、丸屋根の縁とすれすれまで、引きおろされた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア