不完全な風船は、廉物の空気枕みたいに、どこからともなく瓦斯が漏れて、段々重くなって行った。
そして、再び雲を破って下界に姿を現わしたのは、隅田川の下流、清洲橋の空であった。
その頃から吹き始めた、北風に送られて、いつの間にか遠く国技館の空を離れていたのだ。
不完全な風船は、廉物の空気枕みたいに、どこからともなく瓦斯が漏れて、段々重くなって行った。
そして、再び雲を破って下界に姿を現わしたのは、隅田川の下流、清洲橋の空であった。
その頃から吹き始めた、北風に送られて、いつの間にか遠く国技館の空を離れていたのだ。