江戸川乱歩 『吸血鬼』 そして、再び雲を破って下界に姿を現わしたのは、隅田川の下流、清洲橋の空であった。 その頃から吹き始めた、北風に送られて、いつの間にか遠く国技館の空を離れていたのだ。 風船は、まるで綱で引かれてでもいるように、グングン地面に近づいて来る。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア