吹きつける北風、「ワーッ、ワーッ」と上る群衆の声、走る雲、その中を、風船は横なぐりに吹き飛ばされて、その巨体が、地上二十メートルの間近に迫った時には、既に永代橋を南に越えて、品川湾へと流れていた。
「あの調子だと、水に落ちるまでに、お台場あたりまで、飛んで行きますぜ」
屋根の上に鈴なりの人々が、話し合った。
吹きつける北風、「ワーッ、ワーッ」と上る群衆の声、走る雲、その中を、風船は横なぐりに吹き飛ばされて、その巨体が、地上二十メートルの間近に迫った時には、既に永代橋を南に越えて、品川湾へと流れていた。
「あの調子だと、水に落ちるまでに、お台場あたりまで、飛んで行きますぜ」
屋根の上に鈴なりの人々が、話し合った。