江戸川乱歩 『吸血鬼』 人々は彼女の手から、血みどろの短刀をもぎ離した。 腰の筋肉が利かなくなっている彼女を、抱きかかえて、階下の居間へ運んだ。 その間、彼女はただ、ドクドク、ドクドク、断末魔の様にうちつづける、心臓の音ばかり耳にしていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア