江戸川乱歩 『吸血鬼』 泣きに泣いて、やっと正気に返った時には、茂少年が、訳は分らぬながら、やっぱり泣き顔になって、彼女の側に、ションボリと坐っているのに気づいた。 「茂ちゃん、母さまはね……」 倭文子は、いとし子を抱きしめて、泣きじゃくりながらささやいた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア