倭文子は、茂少年の手をとって(母も子も、一瞬間でも離れていることは出来なかった)足音を忍ばせ、おずおずとあたりに気を配りながら、三谷のあとに随って行った。
幸い召使にも出会わず、たどりついたのは、台所横の物置部屋だ。
三谷がそこの床板をめくり、土に覆われた石の蓋をのけると、驚いたことには、その下からポッカリと、真黒な洞穴の口が現れて来た。
倭文子は、茂少年の手をとって(母も子も、一瞬間でも離れていることは出来なかった)足音を忍ばせ、おずおずとあたりに気を配りながら、三谷のあとに随って行った。
幸い召使にも出会わず、たどりついたのは、台所横の物置部屋だ。
三谷がそこの床板をめくり、土に覆われた石の蓋をのけると、驚いたことには、その下からポッカリと、真黒な洞穴の口が現れて来た。