江戸川乱歩 『吸血鬼』 頭の上で、三谷の囁き声がしたかと思うと、バラバラと土がおちて、井戸の中は、真の闇となった。 石の蓋が出口をふさいだのだ。 可哀相な母と子は、触覚ばかりの闇の中で、お互にひしと抱き合ったまま、ブルブル震えていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア