主人は獄死し、引続いて夫人と遺子とが行方不明になった畑柳家は、まるで空家のように森閑としていた。
明智と恒川警部がおとずれると、丁度三谷青年が来合わせていて、客間へ案内した。
「この家は、親戚の人達が管理することになっているのですけれど、皆様子を知らない人ばかりで、雇人達を相手に、どうすることも出来ないので、こうして僕が時々見廻っている訳です」
主人は獄死し、引続いて夫人と遺子とが行方不明になった畑柳家は、まるで空家のように森閑としていた。
明智と恒川警部がおとずれると、丁度三谷青年が来合わせていて、客間へ案内した。
「この家は、親戚の人達が管理することになっているのですけれど、皆様子を知らない人ばかりで、雇人達を相手に、どうすることも出来ないので、こうして僕が時々見廻っている訳です」