夕暗の迫った部屋の中は、まるで深い霧にとざされたように、物の姿がぼやて見えたが、それだけに、胸の真っただ中を刺し通されて、倒れているワラ人形が、不思議な生物のようにも思われて、一層不気味であった。
それにしても、短剣は一体どこから飛んで来たのであろう。
ドアも窓も、ピッタリ締切ってある部屋の中へ、突如として、主なき凶器が湧き出した。
夕暗の迫った部屋の中は、まるで深い霧にとざされたように、物の姿がぼやて見えたが、それだけに、胸の真っただ中を刺し通されて、倒れているワラ人形が、不思議な生物のようにも思われて、一層不気味であった。
それにしても、短剣は一体どこから飛んで来たのであろう。
ドアも窓も、ピッタリ締切ってある部屋の中へ、突如として、主なき凶器が湧き出した。