恒川氏にとって、こいつは、正しくいえば、第三番目の「唇のない男」であった。
最初は、品川湾で焼け死んだ園田黒虹のかぶっていたろう製のお面、第二は今井戸の底に死んでいる畑柳庄蔵、そして、ここに第三の怪物がたたずんでいるのだ。
「すると、唇のない奴が、唇のない奴を殺したということになる訳ですが……」
恒川氏にとって、こいつは、正しくいえば、第三番目の「唇のない男」であった。
最初は、品川湾で焼け死んだ園田黒虹のかぶっていたろう製のお面、第二は今井戸の底に死んでいる畑柳庄蔵、そして、ここに第三の怪物がたたずんでいるのだ。
「すると、唇のない奴が、唇のない奴を殺したということになる訳ですが……」