そして、明智と恒川警部の二人だけが、真暗な門内へ入って行った。
暗夜のこと故、くわしくは分らぬけれど、工場というのは、いかにも荒れ果てた、みすぼらしいもので、板塀は、トタン板のつぎはぎだらけ、倒れかかった丸太の門柱には、それでも、小さな街燈がついていて、その淡い光りで、
「西南製氷会社」
そして、明智と恒川警部の二人だけが、真暗な門内へ入って行った。
暗夜のこと故、くわしくは分らぬけれど、工場というのは、いかにも荒れ果てた、みすぼらしいもので、板塀は、トタン板のつぎはぎだらけ、倒れかかった丸太の門柱には、それでも、小さな街燈がついていて、その淡い光りで、
「西南製氷会社」