波越氏は読者も知る、警視庁刑事部名うての鬼刑事だ。
受話器を取ると、波越氏のあわただしい声が手短かに挨拶をして、用談に入った。
「詳しいことはいずれ御目にかかって御話しますが、僕の知合いの福田得二郎という実業家の所に妙な事件が起って、福田氏から是非あなたの御援助を得たいというのです。
波越氏は読者も知る、警視庁刑事部名うての鬼刑事だ。
受話器を取ると、波越氏のあわただしい声が手短かに挨拶をして、用談に入った。
「詳しいことはいずれ御目にかかって御話しますが、僕の知合いの福田得二郎という実業家の所に妙な事件が起って、福田氏から是非あなたの御援助を得たいというのです。