江戸川乱歩 『魔術師』 その顔は、まがいもなく、さっきの美しい女太夫、即ち賊の娘の文代なのだ。 二郎は、この美人組立てのトリックも知っていた。 いつの間にか椅子が廻転して、本物の娘が、首手足を背景と同じ黒天鵞絨で隠し、胴体ばかりに見せかけて腰かけている。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア