江戸川乱歩 『魔術師』 まだあとに幾幕か残っていたけれど、彼はもう、じっと手品を見ている気がしなかった。 フラフラと立上って、無神経に笑い興じている見物達の間を通って、木戸口を出た。 小屋の外には、美しい星空の下に、真黒な家々が、シーンと押し黙って並んでいた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア