脛に傷持つ彼は、テッキリ自分が捕縛されるものと思い込み、持前の軽業で、綱渡りから天井裏への逃走となったのである。
彼は泥棒などする男に似合わず極度の小心者で、短刀を用意していたのも、繩目の恥を受けるよりは、いっそ自殺したがましだと、本当に考えたからであった。
併しいざとなると、やっぱり駄目で、結局捕縛されてしまったが、聞けば、泥棒をしたのも、慾心からではなく、色女に貢ぐ為だったという事だ。
脛に傷持つ彼は、テッキリ自分が捕縛されるものと思い込み、持前の軽業で、綱渡りから天井裏への逃走となったのである。
彼は泥棒などする男に似合わず極度の小心者で、短刀を用意していたのも、繩目の恥を受けるよりは、いっそ自殺したがましだと、本当に考えたからであった。
併しいざとなると、やっぱり駄目で、結局捕縛されてしまったが、聞けば、泥棒をしたのも、慾心からではなく、色女に貢ぐ為だったという事だ。