知らぬどころか、大森外科病院の病室に寝ているとばかり信じていた、玉村妙子その人であったことだ。
彼女は、さっき明智が、文代にした通り、グルグル巻きに縛られ、猿轡をはめられて、物を云うことも、身動きすることも出来ず、涙に濡れた青ざめた顔で、じっと二人を見つめている。
明智も二郎も、それを見ると、「アッ」と云ったまま立ちすくんでしまった。
知らぬどころか、大森外科病院の病室に寝ているとばかり信じていた、玉村妙子その人であったことだ。
彼女は、さっき明智が、文代にした通り、グルグル巻きに縛られ、猿轡をはめられて、物を云うことも、身動きすることも出来ず、涙に濡れた青ざめた顔で、じっと二人を見つめている。
明智も二郎も、それを見ると、「アッ」と云ったまま立ちすくんでしまった。