江戸川乱歩 『魔術師』 穴蔵の闇の中では、親子三人のものが、お互に手をとり合って、刻一刻増して来る水の中に、何とせん術もなく立ち尽していた。 妙子は已に溺れてしまったのか、いくら呼んでも答はない。 探そうにも暗闇の水の中、見当もつかねば、無闇に歩き廻る訳にも行かぬ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア