江戸川乱歩 『魔術師』 絶望の悪魔は、両手で頭を抱えて、ヨロヨロと椅子に倒れ込んだ。 そして、血走った目を不気味にキョロキョロさせて、取るべき手段を思いめぐらすと見えたが、やがて、徐々に奇妙な安心の色が浮んで来た。 彼は激情の余り、ついそれを胴忘れしていたのだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア