明智がつき放したので、源造はたわいもなく船底にぶっ倒れたが、暫くすると、ふと何か思い出した様子で、ピョコンと起上り、半狂乱の体で階段を駈け昇って、自分の部屋へ飛込んで行った。
戸棚を探すと、あった、あった、黄色い小さな薬瓶。
これさえあれば、何も生恥をさらすことはない。
明智がつき放したので、源造はたわいもなく船底にぶっ倒れたが、暫くすると、ふと何か思い出した様子で、ピョコンと起上り、半狂乱の体で階段を駈け昇って、自分の部屋へ飛込んで行った。
戸棚を探すと、あった、あった、黄色い小さな薬瓶。
これさえあれば、何も生恥をさらすことはない。