江戸川乱歩 『魔術師』 部屋の中には、動くものとては何一つなかった。 文代と妙子は死人も同然だし、当惑して立ちつくしている明智まで、生人形の様に動かなかった。 石油ランプは、窓から忍び込む暁の光に、色うすれて、虫の鳴く様な音を立てながら明滅していた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア