波越警部は、船内から答えのないのを不審に思いながら、数名の部下と共に賊船の舷側をよじ昇り、甲板をあちこち探しながら、偶然にも、一人の死体と、二人の気絶者と、生人形の様に突立った明智小五郎との、あの恐ろしい沈黙の部屋へと近づいて行った。
「ヤ、蛇だ」
刑事の一人が頓狂な声を立てたので、驚いてその方を見ると、外へ開け放たれたドアの下から、ニョロニョロと、小豆色の、小さなまだら蛇が、這い出して来るのが眺められた。
波越警部は、船内から答えのないのを不審に思いながら、数名の部下と共に賊船の舷側をよじ昇り、甲板をあちこち探しながら、偶然にも、一人の死体と、二人の気絶者と、生人形の様に突立った明智小五郎との、あの恐ろしい沈黙の部屋へと近づいて行った。
「ヤ、蛇だ」
刑事の一人が頓狂な声を立てたので、驚いてその方を見ると、外へ開け放たれたドアの下から、ニョロニョロと、小豆色の、小さなまだら蛇が、這い出して来るのが眺められた。