取りつく島がなかった。
彼女はなおも執拗に、犯人の名を聞かせてくれとせがんだけれど、明智は固く口をつぐんで語らなかった。
明智に分れてアパートを出た妙子は、その不気味な空家へ行って見ようか、どうしようかと、とつおいつ、長い間思案をしていたが、とうとう行って見ることに心を極めた。
取りつく島がなかった。
彼女はなおも執拗に、犯人の名を聞かせてくれとせがんだけれど、明智は固く口をつぐんで語らなかった。
明智に分れてアパートを出た妙子は、その不気味な空家へ行って見ようか、どうしようかと、とつおいつ、長い間思案をしていたが、とうとう行って見ることに心を極めた。