アア何という巧みな思いつきでしょう。
如何に疑い深い警察官でも、まさかこんな、九歳や十歳の幼児が共犯者だとは気がつきませんからね。
妙子さんは進一少年をつれて被害者の部屋に這入り――這入るのは家族のことですから、訳はありません――殺害の目的を果し、例の笛を吹き花を撒いて死者を葬ると、ドアの鍵を進一少年に渡して、妙子さんは先に部屋を出、少年は中から戸締りをして置いて、猿の様に回転窓に昇りつき、そこから、外の廊下へおりて逃げ去る、という順序です。
アア何という巧みな思いつきでしょう。
如何に疑い深い警察官でも、まさかこんな、九歳や十歳の幼児が共犯者だとは気がつきませんからね。
妙子さんは進一少年をつれて被害者の部屋に這入り――這入るのは家族のことですから、訳はありません――殺害の目的を果し、例の笛を吹き花を撒いて死者を葬ると、ドアの鍵を進一少年に渡して、妙子さんは先に部屋を出、少年は中から戸締りをして置いて、猿の様に回転窓に昇りつき、そこから、外の廊下へおりて逃げ去る、という順序です。