桂君は、自分が探偵団にはいっただけでなく、やはり玉川電車の沿線におうちのある、級友の篠崎始君をさそって、ふたりで仲間入りをしたのです。
ある晩のこと、桂正一君は、電車一駅ほどへだたったところにある、篠崎君のおうちをたずねて、篠崎君の勉強部屋で、いっしょに宿題をといたり、お話をしたりして、八時ごろまで遊んでいましたが、それから、おうちに帰る途中で、おそろしいものに出あってしまったのです。
もし、おくびょうな少年でしたら、少しまわり道をして表通りを歩くのですけれど、桂君は学校では少年相撲の選手をしているほどで、腕におぼえのある豪胆な少年でしたから、裏通りの近道を、テクテクと歩いていきました。