在学三年の間は物にならざる羅甸語に苦しめられ、物にならざる独逸語に窮し、同じく物にならざる仏語さへ、うろ覚えに覚えて、肝心の専門の書は殆んど読む遑もなきうちに、既に文学士となり上りたる時は、この光栄ある肩書を頂戴しながら、心中は甚だ寂寞の感を催ふしたり。
春秋は十を連ねてわが前にあり。
学ぶに余暇なしとはいはず。
在学三年の間は物にならざる羅甸語に苦しめられ、物にならざる独逸語に窮し、同じく物にならざる仏語さへ、うろ覚えに覚えて、肝心の専門の書は殆んど読む遑もなきうちに、既に文学士となり上りたる時は、この光栄ある肩書を頂戴しながら、心中は甚だ寂寞の感を催ふしたり。
春秋は十を連ねてわが前にあり。
学ぶに余暇なしとはいはず。