そして、黒い手はしずかに、また、もとの障子のすきまから消えていってしまいました。
黒い魔物は、大胆不敵にも三人の目の前で、のろいの宝石をうばいさったのです。
おとうさまも、始君も、あまりの不意うちに、すっかりどぎもをぬかれてしまって、黒い手にとびかかるのはおろか、座を立つことすらわすれて、ぼうぜんとしていましたが、黒い手がひっこんでしまうと、やっと正気をとりもどしたように、まずおとうさまが、
そして、黒い手はしずかに、また、もとの障子のすきまから消えていってしまいました。
黒い魔物は、大胆不敵にも三人の目の前で、のろいの宝石をうばいさったのです。
おとうさまも、始君も、あまりの不意うちに、すっかりどぎもをぬかれてしまって、黒い手にとびかかるのはおろか、座を立つことすらわすれて、ぼうぜんとしていましたが、黒い手がひっこんでしまうと、やっと正気をとりもどしたように、まずおとうさまが、