さいわい、自動車の番号がわかっているものですから、たちまち全都の警察へ、その番号の自動車をさがすように手配がおこなわれましたが、しかし、犯人のほうでも、まさかあの自動車を、そのまま門前にとめておくはずはなく、おそらくどこか遠いところへ運転していって、道ばたにすてさったにちがいありませんから、たとえ自動車が発見されたとしても、賊の巣くつをつきとめることは、むずかしそうに思われます。
いっぽう、篠崎始君をくわえた、七人の少年探偵団員は、なるべく、おとなたちのじゃまをしないように、門の前に勢ぞろいをして、いろいろと相談をしていましたが、ぼくたちも、手をつかねてながめていることはない。
警察とはべつに、できるだけはたらいてみようではないかということになり、七人が手分けをして、自動車の走りさった方角を、ひろく歩きまわり、例の聞きこみ捜査をはじめることに一決しました。