賊の自動車が、玉川電車の線路を、どちらへまがっていったかということだけは、わかっていましたので、七人は肩をならべて、その方角へ歩いていきましたが、四辻に出くわすたびに、ふたりまたは三人ずつの組になって、枝道へはいっていき、たばこ屋の店番をしているおばさんだとか、そのへんを歩いているご用聞きなどに、こういう自動車を見なかったかと、たんねんに聞きこみをやり、なんの手がかりもないばあいは、またもとの電車道に引きかえして、つぎの四辻をさがすというふうに、なかなか組織的な捜査方法をとって、いつまでもあきることなく、歩きまわるのでした。
地下室
お話かわって、地下室に投げこまれた小林君と緑ちゃんとは、まっくらやみの中で、しばらくは身動きをする勇気もなく、グッタリとしていましたが、やがて目が暗やみになれるにしたがって、うっすらとあたりのようすがわかってきました。