あの洋館の屋根の屋上には、十枚ほどのかわらが、箱のふたのようにひらくしかけになっていて、その下に屋根裏の秘密室がこしらえてあったのです。
賊は中村係長にとらえられそうになったとき、まず人形をのせた風船の綱を切っておいて、すばやくこの屋根裏部屋へ姿をかくしたのですが、なにしろ、あんなやみ夜のことですから、ものなれた中村係長にも、そこまで見やぶることはできなかったのです。
人々は、ただもう、黒い風船に気をとられてしまいました。
あの洋館の屋根の屋上には、十枚ほどのかわらが、箱のふたのようにひらくしかけになっていて、その下に屋根裏の秘密室がこしらえてあったのです。
賊は中村係長にとらえられそうになったとき、まず人形をのせた風船の綱を切っておいて、すばやくこの屋根裏部屋へ姿をかくしたのですが、なにしろ、あんなやみ夜のことですから、ものなれた中村係長にも、そこまで見やぶることはできなかったのです。
人々は、ただもう、黒い風船に気をとられてしまいました。