例の十畳の座敷の前までいってみますと、そこに、つい四日ばかり前にやといいれた、十五―六のかわいらしいお手伝いさんが、おどろきのあまり口もきけないようすで、しきりと座敷の板戸を指さしていました。
板戸の表面には、またしても白墨で、三十センチ四ほうほどの、大きな「4」いう字が書いてあるではありませんか。
ああ、二十面相は、とうとう、この奥まった部屋までも、ふみこんできたのです。
例の十畳の座敷の前までいってみますと、そこに、つい四日ばかり前にやといいれた、十五―六のかわいらしいお手伝いさんが、おどろきのあまり口もきけないようすで、しきりと座敷の板戸を指さしていました。
板戸の表面には、またしても白墨で、三十センチ四ほうほどの、大きな「4」いう字が書いてあるではありませんか。
ああ、二十面相は、とうとう、この奥まった部屋までも、ふみこんできたのです。