大鳥時計店の支配人の門野老人が、何か大きなふろしき包みをかかえて、店員たちの目をしのぶようにして、奥の間の大鳥氏のところへやってきました。
門野支配人は、昔ふうにいえば、この店の大番頭で、おとうさんの代から二代つづいて番頭をつとめているという、大鳥家の家族同様の人物ですから、したがって主人の信用もひじょうにあつく、この人だけには板戸の合いかぎもあずけ、そのほかの防備装置のとりあつかい方も知らせてあるのです。
ですから、支配人は、いつでも自由に奥座敷にはいることができます。
大鳥時計店の支配人の門野老人が、何か大きなふろしき包みをかかえて、店員たちの目をしのぶようにして、奥の間の大鳥氏のところへやってきました。
門野支配人は、昔ふうにいえば、この店の大番頭で、おとうさんの代から二代つづいて番頭をつとめているという、大鳥家の家族同様の人物ですから、したがって主人の信用もひじょうにあつく、この人だけには板戸の合いかぎもあずけ、そのほかの防備装置のとりあつかい方も知らせてあるのです。
ですから、支配人は、いつでも自由に奥座敷にはいることができます。