これも西洋の童話にあるような奇妙な形の、古めかしいイスで、両ほうのひじ掛けがヘビの形に彫刻してあって、前から見ますと、二ひきのヘビが大きな口をあいて、今にもこちらへとびかかってきそうに思われるのです。
それが、いろりのかすかな赤い炎にてらされて、生きているようにものおそろしく見えます。
泰二君は、そんな陰気な、ものすごい穴ぐらが、東京のまん中にあろうとは思いもよりませんでした。
これも西洋の童話にあるような奇妙な形の、古めかしいイスで、両ほうのひじ掛けがヘビの形に彫刻してあって、前から見ますと、二ひきのヘビが大きな口をあいて、今にもこちらへとびかかってきそうに思われるのです。
それが、いろりのかすかな赤い炎にてらされて、生きているようにものおそろしく見えます。
泰二君は、そんな陰気な、ものすごい穴ぐらが、東京のまん中にあろうとは思いもよりませんでした。