ところが、そうしてしばらく穴ぐらを見まわしているうちに、こんどは、いきなり背中につめたい水をかけられでもしたように、心の底からふるえあがるほどの、おそろしいことがおこりました。
ふと見ますと、向こうの暗やみの中に、もうろうとして、何かしら、ほの白い物の姿があらわれたのです。
泰二君は幽霊などは信じないのですけれど、でも、場所がこんなうすきみ悪い穴ぐらの中だものですから、もしや幽霊が出たのではないかと、ゾーッと身もすくむ思いでした。
ところが、そうしてしばらく穴ぐらを見まわしているうちに、こんどは、いきなり背中につめたい水をかけられでもしたように、心の底からふるえあがるほどの、おそろしいことがおこりました。
ふと見ますと、向こうの暗やみの中に、もうろうとして、何かしら、ほの白い物の姿があらわれたのです。
泰二君は幽霊などは信じないのですけれど、でも、場所がこんなうすきみ悪い穴ぐらの中だものですから、もしや幽霊が出たのではないかと、ゾーッと身もすくむ思いでした。