泰二君は、おとうさまの大きな机の前に近づきますと、その足をえぐって作ってある秘密の小ひきだしをあけて、一つのかぎたばをとりだしました。
それからそのかぎたばを右手にぶらさげたまま、また夢遊病者のような歩き方で、いっぽうのすみにある鋼鉄製の大きな書類箱のところへ行き、その前にしゃがんで、手にしたかぎを、そこのかぎ穴へさしこみ、苦もなく書類箱のふたをあけてしまいました。
それを見ているおかあさまは、もう気が気ではありません。
泰二君は、おとうさまの大きな机の前に近づきますと、その足をえぐって作ってある秘密の小ひきだしをあけて、一つのかぎたばをとりだしました。
それからそのかぎたばを右手にぶらさげたまま、また夢遊病者のような歩き方で、いっぽうのすみにある鋼鉄製の大きな書類箱のところへ行き、その前にしゃがんで、手にしたかぎを、そこのかぎ穴へさしこみ、苦もなく書類箱のふたをあけてしまいました。
それを見ているおかあさまは、もう気が気ではありません。