少年たちはみな、べつにけがをしているようすもなく、さるぐつわとなわをといてやると、元気に立ちあがって、四人が一かたまりに寄りそって、おたがいの無事を喜びあい、そこにいる三人のおとなたちに、口々にお礼をいうのでした。
中村係長と相川技師長とは、少しまえまでは、せむし探偵を、なんだか大ぼら吹きのように感じていたのですが、いま目の前に、このふしぎを見せつけられては、殿村のすばらしい腕まえを、認めないわけにはいきませんでした。
化けものみたいなみにくい姿はしているけれど、なるほど、この男は名探偵にちがいないと、心から感心しないではいられませんでした。