ふたりは土蔵を出て、締まりをしますと、またもとの座敷にもどり、明智は小間使いが持ってきたちりめんのふろしきに、にせもののキリの箱をたいせつそうに包みました。
そうしてすっかりじゅんびがととのったのは、もう十時ごろでした。
それから主人のじまんの古いぶどう酒がぬかれ、かんたんな西洋ふうのつまみものが運ばれて、グラスを手にしながら、何かと話しているうちに、やがて出発の刻限がきました。
ふたりは土蔵を出て、締まりをしますと、またもとの座敷にもどり、明智は小間使いが持ってきたちりめんのふろしきに、にせもののキリの箱をたいせつそうに包みました。
そうしてすっかりじゅんびがととのったのは、もう十時ごろでした。
それから主人のじまんの古いぶどう酒がぬかれ、かんたんな西洋ふうのつまみものが運ばれて、グラスを手にしながら、何かと話しているうちに、やがて出発の刻限がきました。