逃げさったとばかり思っていた二十面相は、まだこのあき家のような建物の暗やみの中に身をひそめて、一ぴきのおそろしい野獣のように、好敵手明智小五郎を待ちかまえていたのです。
明智探偵はそれを聞きますと、サッと身がまえをして、信雄君の懐中電灯をひったくるように手にとり、いきなり声のするほうへさしつけました。
しかし、その部屋には、何者の姿もありません。
逃げさったとばかり思っていた二十面相は、まだこのあき家のような建物の暗やみの中に身をひそめて、一ぴきのおそろしい野獣のように、好敵手明智小五郎を待ちかまえていたのです。
明智探偵はそれを聞きますと、サッと身がまえをして、信雄君の懐中電灯をひったくるように手にとり、いきなり声のするほうへさしつけました。
しかし、その部屋には、何者の姿もありません。